【イーサリアム(ETH)】ミートアップ㏌麹町報告
8月9日 麹町で行われたイーサリアムのミートアップに参加してきました。
クリプトキティのCEOが飛び込みゲストで登場したりTシャツのプレゼントがあり有意義なミートアップでしたが、どちらかというとイーサリアムの内容というよりは支援会社の内容が強めの印象でした。
イーサリアムとは
イーサリアム(Ethereum)はビットコインと同じく「仮想通貨」です。一つの仮想通貨の基準である時価総額は1000以上種類のあるとも言われる「仮想通貨」の中でビットコインに次ぐ第2位です。(2017年9月現在)
イーサリアムは2013年にヴィタリック・ブテリンという人物によって設計が始められました。2014年には販売(プレセール)が開始され、2015年頃から日本の仮想通貨取引所でも取引がスタートしました。
2014年にスイスに設立された「イーサリアム財団」という非営利団体によってイーサリアムプロジェクトが調達した資金は管理されており、イーサリアムの開発は「ETH DEV」というヴィタリック・ブリテンを始めとする開発者によって行われております。
今ではETH DEVを始めとする開発者は世界中に存在し、日々イーサリアムの開発を進めております。貢献した開発者には報酬が与えられ、そのインセンティブもあり開発は次々と行われております。
イーサリアムは開発者チームは存在しますがビットコインと同様に中央管理をする団体は存在しません。
ビットコインにも開発者チームがいるのと同様にイーサリアムにも開発者チームが存在するだけです。世界中に分散された端末(ノード)によって構成されるP2Pネットワークシステム(中央で管理するサーバーのないシステム。詳しくは⇒P2Pネットワークとは)です。
イーサリアムの特徴
ビットコインと同様に「仮想通貨」と称される「イーサリアム」ですがその特徴は大きく異なります。
「決済システム」が主のビットコインに対し、イーサリアムは「アプリケーション作成の‟プラットホーム”」です。イーサリアムのブロックチェーンを利用して誰でもアプリケーションを作成する事ができます。
その為、イーサリアムは「世界のコンピューター」と比喩される事があります。イーサリアムのプラットホーム「EVM(Ethereum Virtual Machine)」はそのような役割を目指します。
ビットコインのブロックチェーンを利用してアプリケーションを作成する事も可能ですがイーサリアムはビットコインよりも柔軟に設計されている為により幅の広いアプリケーションを作成することが可能です。
元々の設計理念が「ブロックチェーンを利用した柔軟なアプリケーション作成プラットホーム」なのでこのような設計になっております。
チューリング完全を目指すイーサリアム
イーサリアムでは「チューリング完全」 というプログラミングで応用が可能なプラットホームを目指します。チューリング完全とは簡単に言えば何でもできるプログラミングの事で応用の限定されているビットコインとは逆の性質を持ちます。
イーサリアムの通貨単位「ETH(イーサ)」
イーサリアムの通貨単位を「ETH(イーサ)」と呼びます。イーサリアムは決済システムではなくプラットホームですが通貨を持ちます。イーサリアムの通貨はイーサリアムブロックチェーン上で作成されたアプリを稼働する際に利用されます。「ETH」がイーサリアムアプリケーションの燃料のようなイメージになる為に「Gas(ガス)」と呼ばれます。(イーサリアム「ガス」とは)
イーサリアムの「ETH」は通貨としての機能(個人間で残高を元にやり取り可能)も備えている為に対法定通貨(円やドルなど)対仮想通貨(ビットコインなど)でレートが存在します。イーサリアムアプリケーションが増え、その燃料である「ETH」の需要が増えれば「ETH」の価格は上がります。その為に投資家も注目をし、取引が行われているのです。